経済産業大臣旗ロードレース


2011.9.25
第45回 JBCF 経済産業大臣旗 ロードチャンピオンシップ
JBCFロードシリーズ
 ●JPT(Jプロツアー) 第14戦
 ●JET(Jエリートツアー) 第22戦
 ●JFT(Jフェミニンツアー) 第22戦

ETI

ガロッファロ・ヴィンチェンツォ(マトリックスパワータグ)が優勝 [photo by Official Photographer Hideaki Takagi]


【大会リポート】

JBCFロードシリーズ Jプロツアー第14戦
『第45回 JBCF 経済産業大臣旗ロードチャンピオンシップ』

日付 2011年9月25日(日)
会場 日本サイクルスポーツセンター(右回り8kmコース/1周) 静岡県伊豆市大野1826  
距離 128km(8km×16周回)


【Jプロツアー】
この大会は、「輪翔旗」と言われる経済産業大臣旗の争奪をかけて競われる団体戦で、歴史があり権威ある大会。JBCFロードシリーズの年度最高峰に位置し、唯一のレースレイティングAAAである。コースや距離の設定もふさわしい内容となるため、レース難易度は高く、また団体戦/Jプロツアーの両面を持つレースとなる。
今回は日本サイクルスポーツセンターの8kmコースを使用、通常の5kmコースよりも更にアップダウンやコーナーなどの変化に富んでいる。128kmの距離は4時間以上の所用時間を見込み、激しい消耗戦が予想される。


スタートから非常にペースが早く、既に集団から遅れ始める選手が見られる。1周目のラップタイムは13分14秒。早くも動きが見られ11名ほどの先頭グループが形成されつつも、メインの集団は落ち着かず激しくグループ構成が変わる。4周回目に入る頃に11名の先頭グループが決まり、メイングループに1分ほどの差をつける。
鈴木譲、西薗良太、青柳憲輝(シマノレーシング)、柿沼章、中村誠、初山翔(宇都宮ブリッツェン)、普久原奨(チームブリヂストン・アンカー)、ガロッファロ・ヴィンチェンツォ、山下貴宏(マトリックスパワータグ)、高岡亮寛(イナーメ・アイランド・信濃山形-JPT)、中野清太郎(オーベストディープラスデザイン)、池部壮太(チーム・エスポワール・ブリヂストン)

その後も先頭グループ、メイングループともに集団は落ち着かず、常にアタックがかかる状態。7周回目、先頭は7名に絞られる。鈴木譲、西薗(シマノレーシング)、中村、初山(宇都宮ブリッツェン)、普久原(チームブリヂストン・アンカー)、ガロッファロ、山下(マトリックスパワータグ)

後続メイングループはついに分断。12名の第2グループが形成され、先頭との差は40秒ほど。この中にはJプロツアー総合争いの増田成幸(宇都宮ブリッツェン)、畑中勇介(シマノレーシング)を含む。


8周回目、先頭グループから鈴木譲とガロッファロがアタック、一気に30秒ほどの差をつける。一方で第2グループからもアタックがかかり、グループは再編。12周回目には後続9名のグループとなり、鈴木譲とガロッファロを追うが、既に2分以上も差が開いている。14周回目には更に差が開き3分近く、後続は8名に。既にコース上には17名の選手しか残っておらず、輪翔旗の獲得権利を持ったチームはほんの僅か。

残すところ2周回となる15周回目、後続8名のグループから総合1位の増田がアタック、10秒ほどの差をつけて抜け出す。総合2位の畑中がすぐに反応して追うが、なかなか差を縮められない。今度は先頭2名から鈴木譲がアタック、単独でラスト16周回目に突入。ガロッファロとの差は徐々に広がるが、そこへ追い上げてきた増田が合流。鈴木譲との差は15秒、その後ろ畑中とは30秒。

ゴールまで残り1kmをきりわずか、鈴木譲はトップで最後の登りに入る。そこへガロッファロ、増田が追いつく。追いつきざまにガロッファロがアタック、鈴木譲をかわしてゴール。レース序盤から常に先頭で戦った、ガロッファロ・ヴィンチェンツォ(マトリックスパワータグ)が、見事優勝を決めた。


97名でスタートしたこのレース、完走者は僅か17名という、サバイバルレースであった。団体戦の表彰権利は上位3名を有するチーム。名誉ある輪翔旗を手にしたのはマトリックスパワータグ。個人、団体ともにマトリックスワータグの独占となった。


ツアー総合1位のルビーレッドジャージは引き続き増田。その差75ポイント差にまで迫った2位の畑中 勇介(シマノレーシング)との差を広げる。次はいよいよ最終第15戦。総合争いは最終戦が終わるまで終焉しない。

[個人]
1位 GAROFALO Vincenzo(マトリックスパワータグ)3時間51分34秒
2位 鈴木譲(シマノレーシング)+05秒
3位 増田成幸(宇都宮ブリッツェン)+08秒
4位 畑中勇介(シマノレーシング)+58秒
5位 山下貴宏(マトリックスパワータグ)+3分02秒
6位 鈴木真理(シマノレーシング)
7位 マリウス・ヴィズィアック(マトリックスパワータグ)+3分03秒
8位 西薗良太(シマノレーシング)+3分04秒
9位 普久原奨(チームブリヂストン・アンカー)+3分18秒
10位 岩島啓太(なるしまフレンドレーシングチーム八王子)+4分45秒

 

[団体]
1位 マトリックスパワータグ 3900pt
2位 シマノレーシング 3600pt
3位 宇都宮ブリッツェン 2300pt



【Jフェミニンツアー】
距離 32km(8km×4周回)

スタートから先頭をコントロールするのは4名。西加南子(LUMINARIA)、高橋奈美(Vitesse-Serotta-Feminin)、星川恵利奈(湘南ベルマーレクラブ)、智野真央(MUUR ZERO)。当初8名での先頭集団であったが、徐々に選手が落ちていき、人数が絞られる。3周回目にはこの4名のみとなり最終4周回目へ。秀峰帝からのきつい登りに入り、激しいアタック合戦が始まるが、決まらないままゴールへ。先にアタックをかけたのは西。高橋が反応して2名でのスプリントとなり、西が見事ゴールを制した。

 

1位 西加南子(LUMINARIA)1時間09分50秒
2位 高橋奈美(Vitesse-Serotta-Feminin)
3位 智野真央(MUUR ZERO)+01秒
4位 星川恵利奈(湘南ベルマーレクラブ)+10秒
5位 佐藤咲子(Ready Go JAPAN)+39秒
6位 橋本みどり(なるしまフレンド)+1分44秒

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スタートからペースが速い

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中盤、鈴木譲(シマノレーシング)、ガロッファロ・ヴィンチェンツォ(マトリックスパワータグ)の2名が抜け出す

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単独で先頭を追う増田 成幸(宇都宮ブリッツェン)

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団体表彰式 輪翔旗はマトリックスパワータグ

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西加南子(LUMINARIA)がスプリントを制し優勝

photo by Official Photographer Hideaki Takagi

 


【JBCF事務局からのお知らせ】

(2011.9.23)

1. 表彰式のスケジュールについて

 JETとJFTの表彰は、それぞれのクラスタでの競技終了後、順次行いますので、表彰対象者は特設ステージに集合してください。

2. E2及びF1/F2の小布(無地)の追加装着について

 E2とF1/F2 の選手へ、通常のボディゼッケン(2枚)に追加してボディゼッケンと同色の小布(10cm四方)1枚を受付時に配布します。
通常のボディゼッケンは背中と右脇に装着し、この小布は右肩口に装着してください。
ヘルメットカバーに代わる措置として試用するものですので、ご理解いただきたく、また必ず装着するようにお願いいたします。

3. CSCへの選手の入場について

 大会当日の入場は、CSC正面ゲートから入場のこと(ゲートは6時にオープンします)。
なお、入場の際は選手ライセンスまたは、ゼッケンを提示してください。
また、チーム代表者がまとめて受付を行うなどの理由で、当日ライセンスを所持しない場合は、事前にライセンスのコピーを取り、必ず当日、コピーをゲートにて提示してください。
大会前日の試走時は、16:30以前の入場は有料となりますので、お気を付けください。

4.チームスタッフ等の入場について

 チームスタッフ(選手以外)には、500円で入場できる割引券を前日受付にて発行します。
一般観戦者は正面ゲートから通常の入園料800円を支払って、入場してください。

5.駐車場について

 5kmサーキット内特設駐車場へ駐車する車両は、大会当日6:00~8:00の間に入場すること。ただし、全競技終了するまで退場はできません。
なお、8:00以降は、この特設駐車場への駐車はできませんので、CSC大駐車場へ駐車してください。
また、優先駐車チーム(下記参照)については、8:00以降も5kmサーキット内特設駐車場への駐車が可能です。受付時にお渡しする「優先駐車券」を車両にご呈示の上、指定場所へご駐車下さい。ただし、必ず係員の指示、誘導に従ってください。

※優先駐車対象チーム(各チーム最大2台まで)
 JPT/シマノレーシング、宇都宮ブリッツェン、愛三工業レーシングチーム、マトリックスパワータグ、湘南ベルマーレ、パールイズミ・スミタ・ラバネロ
 JET/クラブシルベスト、spacebikes.com、なるしまフレンド

6.CSC内の美化について

 ゴミは放置せず、CSC内の美化にご協力をお願いします。